97年7月19日、やっとこさ井指さんと浜松でお会いできた!写真の一番左の人物が彼じゃ(あとの面々は電脳乞食のページのどこかに載っておる。知らない人は探してくれい)。彼は銀行を1年でやめ、これまでいろんなビジネスを独力でやってきたらしい。その経験が生かされたJNEWSは是非読む価値があるぞ。
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Webコンセプトを磨け・電脳乞食の物乞い戦略に学ぶ
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ホームページを作成する場合に重要となるのがコンセプト。毎日数千にも及ぶページが新たに誕生していると言われる中で、自分のページのアクセス数を増やし人気サイトとして成長させ、生き残っていくためにはホームページを公開している目的、つまりコンセプトを磨くことが最重要課題となる。
日本でも膨大な数のホームページが公開されているが、それらの多くは似ている、または同じコンセプトを持っているために、面白味が足りず他のページとの差別化に失敗しているようだ。しかし同じジャンルのページであっても、情報紹介の方法、視点、切り口などが違っていれば、アクセスした人に新鮮なイメージを与えることができ人気化していくのがWebの世界。そこでコンセプトという点では突出している「電脳乞食 Internet Beggar」というページをチェックしてもらいたい。
人気ホームページの中でもプレゼント情報を提供しているサイトは多いが「電脳乞食」もプレゼントをキーワードにしている。しかしそれは単なる情報提供サイトではなく、Webの中には他ではお目にかかれないような仕掛けがいくつも存在していて「何か新しいプレゼント企画がスタートしたかな」とリピーターの人達を飽きさせない工夫がなされている。
【バーチャルな人格形成】
インターネット上に住んで物乞いばかりしている乞食、それが電脳乞食である。
●最近は乞食も「WWW」や「電子メール」などという便利なものを使うようになってのう、わしもインターネットで懸賞・プレゼントに応募する毎日じゃ。
じゃが、もはや当たるか当たらないかわからんプレゼントを待っているだけではあきたらんぞ。そこでわしは懸賞など関係なく、WWWを公開している数々の企業・商店に、欲しいものを積極的に電子メールで「物乞い」することにしたのじゃ!!
といった具合の独特の語り口調でコンテンツが構成されており、読む人に親しみを与えている。人気ホームページの特徴として共通しているのはWebマスターの個性が強く表れている事であり、他のサイトではお目にかかれない独自のキャラクターを作り出すことがインターネット上のバーチャルな空間では、読む人の想像力を引き出し、受け入れられているようだ。
電脳乞食のあるじの正体は1966年生まれの森本 繁生氏、本業は不動産管理会 社で財務担当次長をされているとのこと(現在はフリーのインターネットコンサルタント&ライター)。
【電脳乞食のコンセプト】
消費者は誰でもいいものを少しでも安く手に入れたいという願望が強い。また商品を売り込む企業側は一人でも多くの消費者に、自社のすばらしい商品を知ってもらいたい、と考えている。
そこで電脳乞食の森本氏は企業に消費者の願いを素直にぶつけ、プレゼントとして商品を提供してもらう。その代償として電脳乞食サイトでは企業名や提供してもらった商品の使用感、感想などを消費者に公開する。つまり電脳乞食にアクセスした消費者は、様々なプレゼントを手に入れる事と同時に、的確な商品情報を入手できることになる。また企業側としても商品を世に広めるためには通常、莫大な宣伝広告費を投入する。しかし商品をプレゼントとして数個から数十個提供するだけで、個性的な電脳乞食がおもしろおかしく商品を紹介してくれる事により大きな宣伝効果を生むことになる。これからの時代の有望なマーケティング戦略として筆頭にあげられているのが「口コミ宣伝」だが、まさに電脳乞食のコンセプトはそこにあるようだ。
電脳乞食のコンセプトは既に各方面から高い評価を受けており、日経ネットナビ Homepage Champion'96では見事グランプリを獲得し
・賞金20万円
・アイルで行くJALハワイ島6日間
・So-netとことんコース(入会金、基本料金無料)
のお恵み(プレゼント)に成功している。
【通販サイトとの巧妙ジョイント企画】
インターネット上で通販を行うサイトは多いが、ただお客さんを待っているだけでは注文率は上がらない。しかし電脳乞食と通販サイトがジョイント企画を組むことにより、驚くほどの注文実績を上げることに成功している。
会員制で食品の産地直送通販を手掛ける「うまいもの会」(http://www.inh.co.jp/umaimonokai/)とのジョイント企画では、うまいもの会が注文件数に応じてプレゼントを提供する形で「まあじの干物」と「ロールキャベツ」を電脳乞食サイトで紹介したところ、まあじ386枚、ロールキャベツ32パック、うまいもの会への会員登録81名という成果をあげている。コンセプト次第でインターネット上で物は売れることを証明した結果と言えるだろう。
【読んでいるだけでプレゼントがあたる・見習い乞食通信】
電脳乞食ではWebだけでなく、メールマガジン「見習い乞食通信」をスタートさせた。プレゼント情報を提供するメールマガジンはいくつかあるが、そのほとんどは雑誌や新聞などに掲載されている懸賞情報を集めてきて編集しているだけのもの。しかし電脳乞食では実際に様々な商店・企業と交渉をしてプレゼントを提供してもらっているために電脳乞食で紹介されるプレゼントは他サイトでは応募することができないものばかりなのだ。この独自性はネット上のコンテンツを作る人達は大いに見習うべき点だろう。
そして見習い乞食通信では、そこにひと味加え、「読者は応募をしなくても読んでいるだけで当選通知が届きます」という仕掛けを作っている。つまり「見習い乞食通信」読者になることだけでプレゼント応募をする手間が省けてしまうのだ。この様に読者を組織化することによりプレゼント提供する企業としては商品欲求度が高い消費者層に対して、少ない投資で高い宣伝効果をあげることが可能となる。また、プレゼントを提供する企業に対しても「電脳乞食がインターネットに真剣に取り組んでいると認める企業・商店」という審査基準を作り、商品情報のステイタスを高めている。インターネット通販の運営者で売り上げアップの対策を考えている人は、電脳乞食とのジョイントを考えてみてはいかがだろうか。
【個人で可能なWeb運営】
様々な仕掛けで立ち向かう電脳乞食だが、これは個人が運営するサイトであることを忘れないでほしい。大手企業がWeb運営の方向性に行き詰まる中、ユニークなコンセプトと、人より一歩リードした行動力さえあれば、たった一人の人間でも世間を注目させることができるのがインターネットの魅力であることは間違いない。電脳乞食のコンセプトから我々はそれを学ぶべきだろう。